『最後の返戻者』

 

エージュ・ソルマル(16)178cm

 

本編主人公。

頑固で、時折熱くなると周りが見えなくなる。普段は静か。

基本戦闘スタイルは槍による物理攻撃と火系魔法。魔法の方がどちらかと言えば優れている。

故郷の世界が崩落する際、管理監査官だったクオルにその命を救われる。以来、クオルの存在を支えと目標にして監査官としての道を突き進むようになる。

かつての故郷の世界は、自己の世界寿命を知る術と延命する手段を持っていた。

世界寿命を延長させるために時間を巻き戻して存在を続けていた。その対価は、大量の人命と引き換え。エージュはその手段を使用できる一族であり、時間を操作する能力を持っている。

クオルが自分の命を救った理由がその時間操作の能力を欲ししていたためという現実に衝撃を受けながらも、命を救われ、生きる目的を与えてくれたことに感謝している。

本来であれば世界の王になるべき人物だったが、その座をすばるに譲る事でソエルの命を救う選択をした。全ての記憶を失って帰り着いた場所は、ソエルの隣。

『ヒロインなのに影薄い』

 

ソエル・トリスタン(16)163cm

 

ツインテールの明るく天真爛漫な少女。エージュの相方。

熱しやすく、猪突猛進に陥りがちなエージュのストッパー役でもある。

頭の回転が速く、普段の暢気さからは考えられないスピードで物事を把握しており、数百種類の言語を聞きわけることが出来る。

基本戦闘スタイルは拳ひとつ。魔法は支援系に特化しており、防御結界の強さは目を見張るものがある。

渉外監査官だった兄の死を受けて、自分も監査官への道を選択した。

憧れもあったものの、監査官の現実は厳しく、管理を目指すエージュのフォローで何とか自分を保っている。

ソエルにとってエージュは異性というよりも家族に近い。

性根の優しい、気の利く少女ですが影が薄いのは作者のせいです。

『教官』

 

ジノ・アイギス(26)178cm

 

肉体年齢が十七で停止している。

エージュとソエルの監査官としての先輩であり教官。面倒見がいい。

穏やかというよりは、少々感情の起伏が乏しいというのが正しい。

二人の教官になってからは管理監査官としての仕事はあまりしていないがその腕前は確か。

魔法に特化しており、超精密なコントロールが出来る。

その手で友人だったすばるを殺した過去を持つ。

元いた自分の世界では、暗殺者としての人生を歩かされてきた。

監査官としての道を選ぶことになったのは、行くあてもなく彷徨っていたところをクオルに拾われたのがきっかけ。

今でもすばるを殺したことはジノの心に暗い影を落としている。

四元の章と呼ばれる世界最高峰の魔法を使える数少ない人物。

『破壊の使徒』

 

クオル・クリシェイア 実年齢不詳 155cm

 

一見すると少女と間違えられることがほとんど。魔力が高過ぎるせいで、肉体の老化が異常に遅い。

常に穏やかな物腰で接してくるが、心の内は態度に反して退廃している。ライヴという青い竜と、付き人のブレンが精神安定剤。一人で行動させると無茶を平気でやらかし、血まみれで帰ってくることが多い管理監査官。

魔法も白兵能力も相当な腕前を持っている。使用魔法は『四元の章』。武器は基本青い刃の鎌。

某国の後継者でありながら、独立を目論む父である王により戦闘兵器としての能力を付加すべく、イシスという王国の守り神を宿させられた。前線でその能力を揮う中で、徐々に精神的に追い詰められてしまう。最終的には敵国に属していた親友と対峙し、その手で殺した結果、崩壊する。

敵国だった帝国に捕らえられてからは、隔離された場所で静かに過ごしていた。

立ち直るには相当な時間を費やし、後に出会ったブレンによって城から解放される。

監査官となってからは、過去の罪に報いるべく行動しており、心の奥底では常に死を羨望している。

アルトとは、血の繋がらないそれでも大切な兄弟。

『人情派議員』

 

アルト・フォリア(17) 158cm

 

クオルと瓜二つ。魔導評議会議員『水虎(すいこ)』。

特権は『水』で、水を自在に操ることが出来る能力を持つ。

魔法も白兵戦もあまり得意ではなく、平和主義者。

口調こそ粗暴だが、誰よりも周囲に気を遣うタイプで、誰かを失うことに対して過度に恐怖を抱く。

生まれながらにして高い魔力を有していたアルトは、安全のために一部魔力を抜き出されていた。その魔力に肉体と人格を付加したのが、兄として慕っていたクオル・フォリア。クオルの消滅は、アルトに魔力が全て戻ることを意味する。

兄を失った喪失感の穴を埋めたのが、シスと現在兄として慕うクオル。

魔導評議員の中では感情を表に出しやすいせいか浮いているが、議員の中では一目置かれていることを本人は知らない。

甘え下手で、本当に助けて欲しい時に口には出せない。

『クオルの付き人』

 

ブレン 実年齢不詳 180cm

 

クオルの付き人であり、それ以下もそれ以上もない。監査官という立場もないため、ゲートを越えるにはクオルと一緒に居ることが条件。クオルのために人生を捧げていると言っても過言ではない。

対応は丁寧だが、たまに頭にくると途端に口調が崩れる。

クオルの事が色んな意味で好きな人。アルトやクオルの事は「様」付けで呼ぶが、他は「さん」。

シスとは同族嫌悪で、嫌い合っている。

大剣を扱う。魔法の才は皆無だが、魔力を流用して大剣の殺傷力を上げる事ができる。

基本的にはクオルの駆使する「四元の章」の被術者としての存在。

クオルを一人に出来ないから、と使い魔契約(魔力を分け与えてもらう事)で老化を遅らせている。

『終わらない呪い』

 

シス・シュラーフェン 年齢不詳 183cm

 

アルトの付き人兼理解者。アルトの為なら涼しい顔で冷酷な決断を下す。大多数は、仕方ない事が多いのだが、アルトの性格上その決断を下せないのを肩代わりしている所が多い。

常に何を考えているか分からないと言われている。

戦闘能力は何かと高スペック。

死ねない呪いで、どんな負傷でも死ぬことが出来ない。

四肢が分断されようと、心臓を刺し貫かれようと、時間さえかければ回復してしまう。その呪いをかけたのは、アルトとクオルの前世の魂。

呪いの事は、エルミナ以外は誰も知らない。

その呪いが解ける時は、誰も分からない。

『世界の王』

 

六連すばる 170cm

 

世界の王。いくつもの『自分』という同位体を統合した存在で、複数の人格と記憶があるが、普段はジノの良く知る『すばる』がほとんど。

のんびりとした性格をしているが、本質を見抜く観察眼を持つ。

世界管理の方法についてはいまいち理解しきれていないので、サポート役のアリシアとエリスの存在に助けられている。

本来はエージュが世界の王になるはずだった事を、エージュに出会った時点で悟っており、その後どうしたら自分が本当の王になれるのか、あるいはエージュを王にすることが出来るのかを水面下で模索していた。

今は『世界の全てが、自分の世界こそが最高だったと思って消失できるように』と願いながら、世界を見守り続けている。

『無色の実像』

 

アリシア

 

世界の柱の一つで、白い女性。

『無色の実像』というゲート維持のために必要な存在であり、その姿は誰かの借り物。

明るい性格をしているが、笑顔で暴言を吐ける。

最終的には世界の王、つまりはすばるの為になるように行動する。

魂の記憶を読み取れる存在であり、世界の柱に蓄積されている世界の記憶の管理者でもある。

すばるが本来の王でないことは知っており、それでも懸命に向き合おうとしている姿に、手助けをする決意をしている。

『夜闇の幻影』

 

エリス 168cm

 

猫族。黒い毛並みに金色の瞳。

夜闇の幻影という存在であり、アリシアと同じくゲートの維持に必須。アリシアの対に当たる。

冷静であり、滅多なことがない限り前に出ようとはしない。

アリシアとは異なり、最初からすばるの事をサポートすることを決めていた。

間違いでも王は王、というのがエリスの結論。

世界の情勢がどうあれ、最終的にどうなるかの最終権限は王に委ねるつもりでいる。

『悪魔の宿りし戦闘用人形』

 

ミウ 162cm

 

少女型戦闘用人形(コンバット・パペット)。

今ではクオルやブレンの世話を仰せつかるメイド。クオルに対しては従順だが、他に対しては割と素っ気ない。

魔力供給者が存在しなくなると稼働停止するというパペットの特性を失っているが、その理由はその身を稼働させるための魔力が人形師ではなく身に宿った悪魔であるため。

メイドとしての腕前は確かであり、もちろん戦闘用人形なので、肉弾戦に強い。

ブレンとは同志であり、シスの事は嫌っている。

アルトに対してもクオルについで素直。

『転送処理課長』

 

ファゼット・ドーヴァ 実年齢四二九歳(人間換算では十六歳程度) 167cm

 

管理局の転送処理課長。一応は討伐監査官としての立場もある。

温厚な性格で、滅多な事では怒らない。

評議会で孤立しがちなアルトに常に目を配っており、何かとサポートをしている。

魔法特化型で、体力に関しては非常にスペックが低い。老眼鏡常備。

強化型人型対人兵器のため、寿命が千年単位と長いが、本来の諸元よりも大幅に低い身体スペックだったために廃棄処分されそうだった所を逃げ出した過去を持つ。

その後、ガディと出会う。

今では田舎の片隅でガディに「おじーさま」と慕われながら二人で平穏に暮らしている。

『総統バンパイア』

 

ココル・ナイトレイ 150cm

 

死神協会総統。

総統として集会の場に立つときは威厳を醸せるが、普段は高テンション。

各班長が手を焼くレベルで、お付死神がいるほど。ただし、頭の切れが悪いわけではなく、むしろかなり切れるタイプ。

自己の目的の為に周囲を動かす術について良く熟知している。それを悟らせないのがココルの怖いところでもある。

世界管理者として、ナイトレイ一族が受け継いできたのは『世界を開く鍵』。

世界がたゆたう海への道を開くことが出来る。

『絶望と希望の死神』

 

キアシェ 145cm

 

生前の名前は「シェマ」。

かつて幽閉されていたクオルの世話係であり、クオルを外に出すためにその命を捧げた少女。ブレンとも顔見知りで、その存在には幾分嫉妬している。

死神となってからは、クオルの最後に立ち会うことが最終目的。

『もっと一緒に居たかった』という未練から、クオルと共にいることでその未練が解消されてしまう自分に気付いている。その為、必死になって背を向けている死神少女。

拓巳の命を狩ってからは、幾分死神としての自分の立場を考えるようになっている。

『追走の死神』

 

ペイル(池本拓巳) 死亡時17歳 179cm

 

間違って死に、そのままそれを受け入れる決意をした少年。キアシェと出会って、その死の真相を探る中でその決意に至る。(本編3章)

葛藤はあったものの、幼馴染の冬木美緒の命を繋ぎ、キアシェに狩られることを望むようになった。

小さな背中に悲壮な決意と、優しさを隠すキアシェに惹かれたのが最大要因。

その未練は「もっと青春謳歌したかった」という至極簡単なものでありながら、純粋に強い願い。

キアシェの下で死神として生活する中でその願いが徐々に解消されていることには、本人は気づいていない。